犬・猫の歯石除去で超音波スケーラーを使いこなすために必要なこと
犬・猫の歯石除去で超音波スケーラーを使いこなすためには
いくつか習得する技術や知識があります。
先日、パワー設定のことを書きましたが、
そのパワー設定を具体的にはどうやって変えていくのかを書いてみます。
その記事はこちら https://veterinarian.nishikibe.co.jp/blog/modo/
モードの具体的な使用方法
先日、書きましたように超音波スケーラーには、
P:ペリオモード
E:エンドモード
S(G):スケーリングモード
というモードがあります。
ここで落とし穴なのが
スケーリングはスケーリングモードでやらなくてはいけない
と考えてしまうことです。
同じように
エンドモードは根幹治療でしか使えない
と考えてしまったりもします。
そんなことはないのです。
大事なのは、あくまでも
Pモード → Eモード → S(G)モードの順番でパワーが強くなるということ。
モードを小さくすると先端の超音波スケーラーチップの振幅やパワーが小さくなります。
振幅やパワーを小さくしますと、・歯面に傷がつきにくくなる
・犬や猫の痛みが減る
・獣医師さんなど術者の手や手首の負担がへる
・器具が長持ちする
振幅やパワーを小さくしますと、・歯面に傷がつきにくくなる
・犬や猫の痛みが減る
・獣医師さんなど術者の手や手首の負担がへる
・器具が長持ちする
こんなに良いことばかりです。
つまり、動物に対し歯石除去をするときも
歯垢や歯石が落ちるならペリオモードやエンドモードで
スケーリングしてもOKなのです。
ペリオモードで取れないのなら、スケーリングモードにいくのではなく、
エンドモードで歯石除去をしてみる。
そして、エンドモード取れないならスケーリングモードにする、
という感じです。
ちなみに実は超音波スケーラーチップには
ペリオモードでも効率よく歯石が除去できるチップがあります。
そうしたチップを活用しますと
動物にも飼い主さんにも獣医師さんにも
上記のように良いことばかりです。